ヤドカリ科ヤドカリ属（Diogenidae Dardanus）オイランヤドカリ（Dardanus lagopodes）

大瀬崎の全ポイントで昼夜を問わず普通に見られる中型のヤドカリ。湾内の水深５～２０ｍ辺りで多く見られ動きが緩やかで写真が撮りやすく、かわいらしい。個体の体色によってはイシダタミヤドカリに似ていて紛らわしいが本種は眼柄が淡灰色やくすんだ肌色をしていること、腕節の付け根が橙や赤をしていることなどで見分けられる。雄のハサミ脚は左側が大きいが雌では両ハサミ脚とも細い。イシダタミヤドカリ同様眼の色が昼と夜で違う。昼は黒や濃い灰色だが夜は透明感のあるブルーになる。

普通種かつパッと見は地味だが澄んだブルーの眼や力の抜けた緩い動きで、
かわいらしさをアピールしてくる愛しのヤドカリ。貝殻に引っ込んでから出てくるまでの時間が写真派に最適。